Aさん(男性)35歳(当時)
学歴:私立大学文系卒
職歴:なし(アルバイトもなし)
弊社から:自販機サポート業務3年(派遣)→物流会社にて梱包業務(派遣)1年半→派遣先である物流会社にて契約社員、その後正社員に。現在も就業中。
「自信が全くないです」
Aさんとの出会いは就業支援団体からの紹介でした。
支援団体の方によると「高校を中退後、大検を受けて大学に進学した努力家です。ですが、大学を卒業してから一度も働いたことがありません。アルバイト経験すらなく、お母様も大変心配されて、こちらに来られたのです」。
年齢的にもこれは難しいかもしれない…一瞬そう思ったものの、とにかく会ってみなけれな何もわからないと思い直し、弊社まで来てもらうことになりました。
実際会ってみると、朴訥として言葉数は少ないものの、印象はいいものでした。
物静かなタイプではありましたが、こちらの話がしっかり伝わっていると感じました。
Aさんは「今まで一度も働いたことがないから自信が全くない。自分に何ができるのかわからない」と繰り返すばかり。
長い間、社会と接点がなかったことをとても気にされているようでした。
真面目さを評価されて
そんなAさんに弊社が紹介したのは自販機のサポートの仕事でした。
具体的には、自販機の欠品を補充するトラックの助手席に乗り、飲料補充の際に出るゴミの仕分けや、商品の受け渡しなどを行います。勤務は週2日からスタート。
3・4・5日と徐々に勤務日数を増やし、失敗を繰り返しながらも真面目に取り組む姿勢が評価され、次第に中心メンバーとして活躍するようになっていきます。
確実にステップアップ
派遣先での就労はどんなに気に入っても同じ現場では3年しか働くことができません。 期間満了前に本人と相談し、しばらくはまだ派遣で働きたいとのことでしたので、二つ目の派遣先である物流会社を紹介しました。
大きな組織で働くことが初めてのAさん。不安が大きかったのか、初日を迎えてしばらくは弊社の担当に弱音を吐いていました。
けれど3ヶ月が経ち、現場にも馴染むことができたようで、その後契約社員へ転換の話が来たときは二つ返事でOKしてくれたのでした。
その後は正社員となり、現在も働かれています。
後日、支援団体の方より聞いたのですが、就業が決まり、しっかり通い続けるAさんの姿を見て、お母様がとても喜んでおられたそうです。
Aさんの就業をサポートできたのは、ご本人の頑張りがあったことが一番です。
背中を押す、という少しのサポートに携われたことは、今後の私たちの仕事の励みになったことは間違いありません。
※実話を元にフェイクも入れております。
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