Bさん 30歳女性
学歴:大学文系 中退 職歴:短期のアルバイト経験のみ
弊社から:メーカーへ紹介予定派遣→正社員
何も語ってくれない
最初にBさんにお会いしたとき、気になったのは自信のなさでした。
好意的に話を聞こうとする私にも、どこかオドオドした様子。
「どんな仕事をしてみたい?」
「…」
「どんな仕事ならできそう?」
「…」
彼女はほとんど何も語らないまま、私との面談は進んでいきました。
しばらくしてぽつりぽつりと話し出した彼女は、せっかく入った大学を、人間関係のトラブルで辞めることになったのだと教えてくれました。
大学中退ということもあり、就活をしたこともないし、どうすればわからないのだと。
話をしていくうちに、彼女はどうやら事務職に興味があるということがわかりました。
けれど彼女が語ったのはそれだけで、それ以上自分について語ることはありませんでした。
紹介予定派遣でスタート
多くを語らない彼女でしたが、働きたいという意思は固いようでした。
メーカーの受発注業務の仕事について案内し、「やってみてしんどいなら辞めても大丈夫。とりあえず行ってみない?」と声をかけてみました。
紹介予定派遣(※派遣社員としての勤務は6ヶ月まで、それ以降は派遣先と直接雇用、または終了となる)であること、働いて合わないようなら退社も選べることを告げると、Bさんは少し安心したように見えました。
顧客対応がしんどい
受発注業務は、社内端末の入力だけでなく、顧客とのやりとりも発生する業務。
Bさんはそうした「顧客とのやりとり」を徐々に負担に感じるようになり、「もう続けられないかもしれません」と何度か連絡をよこすようになりました。
派遣先企業にこの話を共有すると、Bさんの周りの人たちが色々と支援してくれました。
さらにBさんには試練が続きます。
繁忙期に残業が発生し、疲労が蓄積したことにより、またも「無理かもしれない」とSOSを受け取ることになります。
けれど、その時も現場の方々の配慮と協力で乗り越えることができました。
Bさんはその企業にとっても大切な存在になっていったのです。
その後どうなったと思います?
そして今では
半年が経ち、Bさんは正社員になりました。
さらにその3年後、事務グループの中心人物となったことを知りました。
あの時頑張ってよかった…と思ってくれているでしょうか。
Bさんを私たちを一緒になって支えてくれた企業様には感謝しかありません。
Bさんの能力の高さが仕事に活かせているなら、我々としてはこんな嬉しいことはありません!
派遣元・派遣先・スタッフが一緒になって乗り越えていけた、嬉しい事例でした。
※実話を元にフェイクも入れております。
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